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中学受験の併願戦略を分析

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同じ学校でも入試回によって偏差値が違う理由 — 1 回目と 2 回目の差を読む

2026-04-02コンセプト入試回 / 複数回受験 / 偏差値 / 午後入試

1 回目入試と 2 回目入試で同じ学校でも SAPIX 偏差値が ±3 以上変わるケースが多い。受験者層の違い、合格枠の違い、午後入試・算数 1 科入試などの特殊性。データで見る首都圏の典型例。

偏差値が「回ごとに違う」現実

SAPIX の偏差値表を見ていると、同じ学校でも入試回(1 回目・2 回目・3 回目)によって 偏差値が ±3 以上違う ケースが珍しくありません。 これは表記揺れではなく、「合格する難しさが本当に違う」ためです。

差が大きい学校(首都圏 SAPIX 偏差値 80%)

受験リアル登録校で、同一校の入試回間で 80% 偏差値の差が大きいトップ。 差が大きいほど「1 回目と 2 回目で別物の入試」と捉える必要があります。

学校各回の偏差値
東京都市大付属02/01 48/02/02 57/02/04 53+9
城北02/01 45/02/02 50/02/04 53+8
本郷02/01 53/02/02 57/02/05 60+7
02/01 49/02/04 56+7
攻玉社02/01 48/02/02 54/02/05 54+6
香蘭女学校02/01 50/02/02 56+6
巣鴨02/01 46/02/02 50/02/04 52+6
高輪02/01 43/02/02 48/02/04 47+5
桐朋02/01 48/02/02 53+5
青山学院横浜英和02/01 44/02/02 46/02/03 48+4
田園調布学園02/01 49/02/02 51/02/04 53+4
学習院女子02/01 48/02/03 52+4
開智日本橋学園02/01 46/02/01 50/02/02 47+4
三田国際02/01 49/02/02 53/02/04 51+4
世田谷学園02/01 45/02/02 46/02/04 49+4

なぜ差が出るのか

1. 受験者層が違う

2 回目入試は「1 回目で本命に落ちた人」が押し寄せるため、受験者全体のレベルが上がる。 1 回目で第一志望に届かなかった上位層が「もう一度チャレンジ」する場として 2 回目を選ぶので、 当然偏差値も上がる。聖光学院 1 回(2/2)と 2 回(2/4)で偏差値が違うのが典型。

2. 合格枠(定員)が小さい

ほとんどの学校で 1 回目の合格枠が最も大きく、2 回目以降は定員が一気に絞られます。 例えば 1 回目 200 名・2 回目 50 名のような構造。受験者数は同程度かそれ以上なのに枠が 1/4 になれば、 合格に必要な得点ラインは大きく上がります。

3. 入試形式の違い(午後入試・1 科入試)

午後入試や算数 1 科入試は、特定の科目に強い受験生が集中しやすく、 偏差値帯としては高めに出ることが多い。 例えば「攻玉社 算数選抜」「世田谷学園 算数特選」「広尾学園小石川 1 回(午後)」など。

4. 模試生徒層との相性

SAPIX 偏差値はあくまで「SAPIX 公開模試受験生」という限定された母集団の中での序列。 SAPIX 生がそもそも多く受験する学校(御三家・難関)は偏差値表通りに出やすい一方、 SAPIX 比率が低い学校は偏差値の精度が相対的に下がる。

併願戦略への活かし方

  • 1 回目で「届かなかったけど近かった」学校に 2 回目で再挑戦する場合、 2 回目の方が偏差値が高い前提で、合格率を上方修正せず慎重に判断する。
  • 同じ学校を 2 回受けるとき、間に他校を挟まないのが基本。連戦疲労が蓄積する。
  • 午後入試の偏差値が高めに出ているのは特殊事情であって、 学校自体のレベルが上がったわけではない。学校の進学実績や校風は 1 回目で評価する。
  • 2 回目以降の合格枠は小さいので、「1 回目の合格者が辞退するか」「補欠が回るか」 のメタ要素も合格可能性に影響する。

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